補聴器外来
最新の検査機器で
難聴の原因を追究
阪神西宮駅前みみはなのどクリニックでは全自動でマスキング計算も瞬時に自動解析するオージオメーター(聴力計):「NAGASHIMA AD-2000」や「多機能型のAffinity AC440」を使用しております。
これらの機器で純音気導聴力検査・骨導聴力検査・語音聴力検査・必要に応じてSISI検査・自記オージオメトリーを実施しております。
これらの検査が全ての基礎になります。
【純音気導聴力検査】
音を感知できるかどうかの検査です。 125 Hz、250 Hz、500 Hz、1000 Hz、2000 Hz、4000 Hz、8000 Hzの合計7つの周波数の純音について、それぞれの聞こえる最小音圧レベルを測定します。
【骨導聴力検査】
250 Hz、500 Hz、1000 Hz、2000 Hz、4000 Hzの合計5つの周波数を検査します。耳後部に骨導レシーバを当て骨に周波数の純音を入力しそれぞれの周波数について聞こえる最小の音圧レベルを測定します。
【語音聴力検査】
語音聴力検査は我々が日常使っている「言語音」を検査音として用います。これによって社会生活における不自由度を推定したり、語音聴力は聴覚中枢路の機能が大きく関与するので、難聴の鑑別診断に利用したりします。
実効線量は一般CTの7分の1以下(注1)なので、やさしいCTと呼ばれる所以です。
((株)モリタ製作所実測値に基づく)
従来の静止画像説明ではなく、専用のソフトを用いてスライス・ズーム・ボリュームレンダリング(立体画像)と自在な画像パフォーマンスにて閲覧可能。
コーンビーム新方式の採用と技術革新から、一般的なCTと比べ、歪みのない超高解像度の画像が取得できます。椅子に座っていただき、実撮影時間は約18秒です。
鼓膜所見、聴力検査等から是非必要と思われる患者様に施行させていただいております。
耳硬化症、真珠腫性中耳炎、聴神経腫瘍を疑うときなど。
ABR(聴性脳幹反応)
DPOAE(歪成分耳音響放射)
感音難聴の9割は内耳の問題と言われています。逆に1割は内耳よりも奥の聴神経以降の問題ということです。この様な難聴を後迷路性難聴と言います。 補聴器を合わせるに当たってこの違いは患者様の満足度に大きく影響します。阪神西宮駅前みみはなのどクリニックではこれを出来るだけ客観的に確認するためにABRとDPOAEを導入しました。
ABRは聴神経から脳までの聴覚伝導路(後迷路)の異常を測るという装置で従来の聴力検査のように「聞こえたらボタンを押す」などという必要は全くなく寝ていれば良いのです。 頭に電極を貼られますが痛くもかゆくもありません。 睡眠時無呼吸症候群の脳波検査で電極を貼りなれた看護師・検査技師が貼らせていただきます。もっとも耳元でカチカチうるさいのでゆっくり寝るのはちょっと無理ですが。 DPOAEは我々の耳自体が発するというごく微弱な音を検知して内耳の外有毛細胞の状態(迷路性難聴)を調べます。 こちらの方が時間はかかりません。
さて、後迷路難聴の方は残念ながら補聴器の効果が極めて限定的であると言わざるを得ません。この様な点は事前に明らかにしておくことが補聴器を合わせる前には必要だと当院では考えています。
また、特に左右の聴力に差がある方などは聴神経腫瘍の有無を確認しておいた方がよいでしょう。
ABRは聴神経腫瘍の的確なスクリーニングとなります。
検査を実施して必要な方にはMRIをご紹介しております。
ABR(聴性脳幹反応)
聴神経から脳までの聴覚伝導路(後迷路)の異常を測る検査です。
音刺激を聴覚神経系に与えてから10msec以内に認められる蝸牛神経と脳幹部聴覚路由来の電位を頭皮上より記録。
記録される波形はその起源も明らかにされており、診断的価値が高く、難聴や脳幹障害の診断に幅広く応用が期待できます。
特に聴神経腫瘍の発見には絶大な威力を発揮することがあります。
(当院では小児のABRは実施しておりません)
DPOAE(歪成分耳音響放射)
内耳の外有毛細胞の働きを測定する検査です。
内耳から外に向かってエコーが返ってくる現象を利用して外有毛細胞が健在であるかを検査します。
高齢者の難聴では多くの場合この外有毛細胞の機能低下が問題となるので、この検査法は特に有用です。