DISEASE
疾患から調べる
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扁桃炎、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、声帯ポリープってどのような病気?
このような疾患には、内視鏡検査や血液検査も行っています。
のどに少しでも気になる症状、違和感があればお気軽にご相談ください。
扁桃は鼻や口からの細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割をもっているリンパ組織の塊です。のどには、多数の扁桃が存在しており部位によって名称が異なります。
一般的に扁桃炎と呼ばれるものは口蓋扁桃の炎症を指しています。
口蓋扁桃は口蓋垂(いわゆる“のどちんこ”)の両脇に存在しています。
症状は喉の痛みに加えて発熱や倦怠感が生じます。原因が溶連菌感染の場合は急性糸球体腎炎と呼ばれる、腎臓の病気やリウマチ熱などを合併することがあるので注意が必要です。
扁桃炎が悪化すると口蓋扁桃の周囲に炎症が及び、さらに症状が重くなる場合があります。 扁桃周囲炎と呼ばれるもので、さらに扁桃の周囲に膿が溜まると扁桃周囲膿瘍と呼ばれる病気に進行する場合があります。
扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍では扁桃炎よりも症状が重く、痛みのため水も飲めない、食事が摂れない、口が開かない・開けにくいといった症状も加わります。
喉が腫れることにより呼吸が苦しくなる場合もあります。
当院では内視鏡検査と約1分で結果が分かる血液検査装置により、重症度をしっかりと評価した上で適切な治療方針を決定します。
1年に何度も扁桃炎に罹患するような方は手術で扁桃を摘出することを検討します。
声帯ポリープは感冒や声の酷使などが原因で声帯に炎症が起こることで生じます。
声帯は左右に1対の組織で、粘膜、筋肉、靭帯より構成されています。
声帯にポリープが出来ると発声時にうまく声帯が振動出来ずに声がかすれてしまいます。
学校の先生や保育士の方のように大きな声をよく使う方に起きることが多い病気です。普段あまり声を使わなくてもカラオケなどで大きな声を急に出しても生じることがあります。
まず内視鏡を用いて声帯の状況を詳しく調べます。
治療は声帯の安静、ステロイドの内服や吸入、声帯に負担をかけない発声法のトレーニングが必要になります。
それでも改善しない方には手術による治療を検討します。
LPRDは胃酸の逆流がのどにまで及ぶ状態です。症状は多彩で、関連する疾患も様々です。
主な症状は長期間続く喉の違和感やつかえ感、声がれ、慢性的な咳、耳痛が挙げられます。
喉の悪性腫瘍でも長く続く喉の違和感やつかえ感、声がれなどの症状を呈するため、悪性腫瘍の除外が必要な疾患です。
逆流性食道炎と同様に胃酸の逆流によって生じていますが、胸灼けなど逆流性食道炎に典型的な症状を伴っている方は20%~50%程度にすぎないと報告されています。
喉の粘膜は胃と異なり胃酸に対する十分な防御機構は無く、逆流の頻度が少なくても容易に影響を受けるため多彩な症状を呈すると考えられています。
LPRDでは耳鼻咽喉科の内視鏡検査では異常が無いことが少なく、診断が困難な疾患です。
他に原因になりそうな異常が無く(悪性腫瘍)、症状からLPRDが疑われる方にはまず生活習慣を変えていただいたり、胃酸を抑える薬を内服していただくことがあります。
LPRDには関連する疾患が多くあり、後述する睡眠時無呼吸症候群はLPRDの原因の一つとされています。生活習慣の改善や内服を行っても症状が軽快しない人に睡眠時無呼吸症候群が合併している可能性があります。
当院ではがんの早期発見にすぐれた内視鏡検査に加えて睡眠時無呼吸の検査も行っています。
長期間続くのどの違和感などの症状がある方はご相談ください。